2012年6月9日

ベストヒットUSA - 所詮はMJ頼みの番組なのか

先日のベストヒットUSA(BS朝日)では「マイケル・ジャクソン特集第17弾」だったそうです。
今回はアルバム「スリラー」のリリースから30周年ということだそうで、スリラー収録曲を大特集。

私の脳内では『1983年のアルバム』と認識してたんですが、リリースは1982年の12月だったんですね。
リリース直後にアルバムを買ったけど貸したら戻ってこなかったという嫌な思い出のあるアルバムだったりします。(私的なことですけどもね)

1983年に売れたという意味では合ってましたけど、1983年にスリラーが売れてた頃に夢中で聴いていたのはポリスの「シンクロニシティ」だったんで、そっちの印象の方が思い入れは強いかな。
EPICから「スリラー」、A&Mから「シンクロニシティ」、EMIからはデヴィッド・ボウイの「レッツダンス」、サウンドトラックの「フラッシュダンス」もヒット連発でしたね。日本だとYMOの「浮気なぼくら」の年でもありますね。

一応、スリラーのアルバム(アナログ盤)を買っていたし、当時テレ朝で放送していたベストヒットUSAをはじめとする音楽番組ではPVがよく流れていたし、ラジオなんかでも(今と比べて洋楽比率が高かった)よく流れてましたんで、耳タコ状態でしたね。


ポール・マッカートニーとの共作曲などの話題もあったし、PVを駆使した宣伝効果で実際売れたんでしょうが、関心はその数年前から聴くようになったビートルズ(NHK-FMで全曲放送したものを録音して大事に聴いてました)、そしてポール・マッカートニーの「Tug Of War」(これは良いアルバム。久々にスランプから脱出できたアルバムだと思います。その後またまたスランプになりますが)

他に、UKロック、ニューウェイヴの流れやらオーストラリアのメン・アット・ワークもそのあたり。
決してマイケル一色に染まっていたわけではありません。
マイケルにちょっと遅れてプリンスの才能発揮(ピーク)もあったし、マドンナのデビューとブレイクも同じ頃。(まぁ、この3人は同い年だったりしますけど)

ところが過去を美化、単純かする傾向からなのか、1950年代にはエルヴィス、1960年代にはビートルズ、1980年代にはマイケルしか存在しなかったかのような風潮には大いに疑問。


MJ特集を定期的にやらないと番組視聴率に影響するのか、視聴者からのリクエストが多いからなのかわかりませんが、過去の音楽にだけ固執した番組構成では「ベストヒットUSA」という番組の存在理由が曖昧なんではないかと思う次第。

特定のミュージシャンにスポットを当てて深掘りすることも必要ですが、17回もやるようなミュージシャンじゃないでしょう。
他にたくさん特集すべきものはあるはず。新しいムーヴメントであったり、Time Machineのコーナーを拡充して過去のチャートを特集するとか、新しい視聴者を獲得する方向に考えないと先細りになるだけじゃないかとおもいます。

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