2012年2月5日

Ambitious Lovers - "Greed" (1988)

Ambitious Lovers の "Greed" というアルバム、1988年の発売当時は買うか買わないかの当落上にあってそのままになってました。結局最近になって買いました。1980年代リリースのCDですが、音がスカスカということも無く、いま聴いても古くささはありません。




タワーレコード限定でのリイシュー(SHM-CD仕様での再発)がなされているようですが、買ったのは1988年リリース当時のままのCDです。

虚弱児のファンク。」(by 萩原健太)という当時のレビューがあったんですが、まさにその通り。
当時はスタイル・カウンシルやスクリティ・ポリティのUK勢、トーキング・ヘッズのNY勢みたいな感じがあって、アート・リンゼイのユニット、アンビシャス・ラヴァーズはNY勢。当時はスクリティ・ポリティ、トーキング・ヘッズで満足していたからあえて手を出さずにいたとも言えるのかも。

アート・リンゼイ(ジャケ写真左側の人)って3歳ぐらいから17歳までブラジルに住んでいたんですね。このBlogで書くにあたってWikipediaで調べてようやく納得。

http://ja.wikipedia.org/wiki/アート・リンゼイ
アメリカで生まれるが、父の仕事の都合で3歳の頃にブラジルに引っ越し、17歳まで過ごすことになる。ブラジルの生活の中で経験したブラジル音楽に非常に影響を受けたという。後に結成する事になるアンビシャス・ラバーズ等でもブラジル音楽の影響を受けている事が分かる。

ブラジル音楽を取り入れたという意味ではトーキング・ヘッズの "Naked"(のA面)とほぼ同時(リリースは"Naked"が先)で、デヴィッド・バーンのソロアルバム、レーベル運営より早かったわけですね。
ブラジル音楽の取り込み方では当時のデヴィッド・バーンより見事というか、「取り込んだ」という感じがしないぐらいの消化具合です。

ブラジル音楽については、日本だと過去の名盤がすんなり入手できる状態が続いてますけど、 他所の国ではそうでもないようで、デヴィッド・バーンが「わざわざ」レーベルまで起ち上げてブラジル音楽を紹介しているのが実際のところのようです。
(まぁ、その日本でも「おしゃれな音楽」、「カフェで流れる音楽」としての消費だったりするわけではありますが)

発売当時から気になっていたアルバムを20年以上経ってようやく聴いているわけですが、当時だったら「ふーん」という感じで終わっていたかもしれません。一時期、ブラジル音楽にはまっていた時期を経てから聴いたのでこのアルバムの良さがわかったという感じかなと。





Ambitious Lovers/グリード<タワーレコード限定> [QIAG-70047]

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