2011年11月24日

schola - 坂本龍一 音楽の学校

NHKのEテレ(教育)で放送している、schola(スコラ)坂本龍一 音楽の学校という番組、なかなか面白いです。
http://www.nhk.or.jp/schola/

2シーズン目なんですね。1シーズン目は見てません。もっと早く気づけば良かった。
YMO以外では芸大らしい活動を続けてこられた方の名前が入っているんで、そうかこういうことやりたかったのかと、坂本龍一さんの(音楽での)取り組みに久々に共感しちゃったりして。

最近は、ドビッシー、サティ、ラベルの近代の音楽家に焦点を当てた内容でした。
11/26はいよいよ「ロックへの道編」だそうで、ゲスト講師も変わるようです。

ゲスト講師:北中正和、ピーター・バラカン、高田漣
演奏:坂本龍一、細野晴臣、小山田圭吾 ほか
 1950年代にアメリカで生まれたロックンロール。その母体になったといわれるのが白人音楽の「カントリー・ウェスタン」と黒人音楽の「R&B」である。この両者がどのように融合してロックンロールが誕生したかをたどる。ワークショップでは、生徒のアマチュアロックバンドが、カントリー&ウェスタンの曲のリズムをアレンジ。ロックンロール誕生を追体験する。


先週までは浅田彰さんが出ていてんですが、「ロックへの道」ということでルーツに詳しい北中さんとピーター・バラカンさんという人選はさすが。
(北中さんとピーター・バラカンさんが一緒に出ちゃうのかとびっくりですけど)
もう長いこと影響を受けているのに、動く北中さんを見るのは初めて。楽しみ。

演奏のところでは、NHKに毎週のように出ている細野晴臣さん。
先々週あたりにはYMOの特番やってたはずだし、翌週も京都のライブを放送した番組にも出てました。小山田圭吾さんはすっかりYMOの準レギュラーになってますね。

この番組、熱心に繰り返し観ていたというよりは、さらっと見ていたという感じなんですけど、音楽評論って実はこういう音楽の仕組みを解説することなんじゃないのかと思った次第。

音楽評論家という方は、ポピュラー、クラシック問わずたくさんいらっしゃいますが、クラッシック音楽についてこんなにわかりやすく実践的に解説できる人ってそんなにいないんじゃないのかなと。

私はポピュラー音楽がほとんどなんで、クラシック音楽については門外漢ですが、この番組を見てドビッシー、サティ、ラベルを難解と思うより、なーんだと思ったりしたクチです。
クラッシックのCDだとたいていの図書館に収蔵されてますんで、借りてきて聴いてなるほどね、という感じ。


指揮者がどうで、演奏者がどうで、ホールがどうでなんてことよりも、その音楽の生まれた背景などきちんと知ってからじゃないと正しく理解できないもんだと思います。
近代史を知らないと「いま」がどうやってできたのかわからないのと同じように。ex.「世の中」、「この国」・・・


ジャズ以降であれば、自分で調べたりしてきた蓄積があるから「それは音楽評論じゃなくて感想文」(日本のジャズ文化はもったいぶって書くからわからんのだよ!)と見抜くことができるけど、クラシックの場合はやっぱり年表だなと。時代背景なんかもわかりますしね。そうすればずーっと欧州が世界の中心だったわけじゃないという事実もわかりますし。(ムスリム文化の影響とかあるわけで・・・)

これからはポピュラー音楽についての内容になるんで、ますます楽しみです。
人選からして間違いは無さそうですしね。

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